小石川日乗Hatena版

おっさんがよしなしごとを書き散らします

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映画『否定と肯定』

新年最初の映画劇場鑑賞。日本にもウジャウジャ出現している、歴史修正主義の不誠実なデマゴーグたち(例えば百田尚樹など)に見せつけてやりたい秀作。 アウシュビッツ否定論は、欧米だけの話ではなく、実は日本でもかつて華々しく登場したことを忘れるわけ…

Sam Shepard

アメリカの劇作家・俳優、サム・シェパード。今年の7月に亡くなっていたんだ。シブサではハリウッド一といっていいイイ男。彼が脚本を書いた『パリ、テキサス』は大好きな映画。俳優として初めて認識したのは『ライトスタッフ』。アメリカの宇宙開発草創期の…

小名浜「竹町通り」のこと

いわき「日々の新聞」の安竜昌弘さんが企画した「イサジ式」のいわきライブ。それに併設する形で、かつて小名浜にあった「珈琲屋」というジャズ喫茶のオーナーを招いて、一日だけのコーヒーの味を再現するイベントをやったという。 この「珈琲屋」については…

モスキート・コースト

19世紀前半、中米の新興国ポヤイス国への投資を煽った希代の詐欺師グレガー・マクレガーの話が、『世界をまどわせた地図』(日経ナショナル・ジオグラフィックス)という本に登場する。 マクレガーはスコットランドの名家の出身で、戦争の英雄でもあった。現…

日本映画いくつかと期待の監督たち

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 (2007/吉田大八監督/佐藤江梨子/佐津川愛美/永瀬正敏/永作博美) 吉田監督は『桐島、部活やめるってよ』でブレイク。宮沢りえの『紙の月』、菅野美穂の秀作『パーマネント野ばら』、堺雅人の『クヒオ大佐』もこの…

WoWoW放映8月の関心作(WoWoW初出映画から)

例によって映画の解説文はWoWoWサイトからの全面的なパクリです。すいません。 みんなのアムステルダム国立美術館へ* 8/7(月)よる7:00 数々の至宝を所蔵し、オランダが世界に誇るアムステルダム国立美術館。10年にも及ぶ珍騒動を経てようやく再オープン…

WoWoW放映7月後半の関心作(WoWoW初出映画から)

例によって映画の解説文はWoWoWサイトからの全面的なパクリです。すいません。 すばらしき映画音楽たち 7/20(木)よる9:00 8/2(水)午後2:30 映画をより盛り上げる重要な要素が映画音楽。その価値や長い歴史を、実際に映画音楽を手掛ける音楽家たちや一流…

WoWoW放映7月前半の関心作(WoWoW初出映画から)

例によって映画の解説文はWoWoWサイトからの全面的なパクリです。すいません。 ハドソン川の奇跡 7/1(土)よる8:00 7/2(日)午後4:00 2009年、NYで起きた奇跡の旅客機生還劇と、その舞台裏の知られざる実際の出来事を、巨匠C・イーストウッド監督、主演…

WoWoW放映 6月の関心作(WoWoW初出映画から)

例によって映画の解説文はWoWoWサイトからの全面的なパクリです。すいません。 写真は『アナーキスト 愛と革命の時代』のポスターから ディバイナー 戦禍に光を求めて セトウツミ 熱海殺人事件 オーバー・フェンス プロヴァンスの休日 あの頃エッフェル塔の…

映画『クリーピー 偽りの隣人』における藤野涼子の演技

NHK朝ドラ「ひよっこ」の「兼平豊子」役の藤野涼子について、先にこういう感想を述べた。 映画『ソロモンの偽証』のあの中学生ではないか。映画初出演なのに圧倒的な演技力で度肝を抜かれた。しばらく学業に専念かと思ったが、あれだけの逸材だ。引く手あま…

映画『リチャードの秘密』──あるいは青春の殺人者について

2015年度のアカデミー賞主要4部門にノミネートされ、結果的にはブリー・ラーソンに主演女優賞をもたらした映画『ルーム』。ラーソンの圧倒的な演技を引き出したのはむろん監督のレニー・エイブラハムソン(Lenny Abrahamson)の力でもあっただろう。 『ルー…

WoWoW放映 5月中旬以降の関心作 その2

例によって映画の解説文はWoWoWサイトからの全面的なパクリです。すいません。 写真は『ブルックリン』のシアーシャ・ローナン(オフィシャルサイトから) 母よ、 裁かれるは善人のみ ファング一家の奇想天外な秘密 裸足の季節 パッチ・オブ・フォグ−偽りの…

WoWoW放映 5月中旬以降の関心作 その1

例によって映画の解説文はWoWoWサイトからの全面的なパクリです。すいません。 神様メール パーフェクト・ルーム リップヴァンウィンクルの花嫁 アノマリサ 愛して飲んで歌って カプチーノはお熱いうちに わたしに会うまでの1600キロ 教授のおかしな妄想殺人…

「乙女寮」の女性たち

NHK朝ドラ「ひよっこ」では主人公「谷田部みね子」(有村架純)らが集団就職で上京し、墨田区の向島電機で働きだしている。工場に隣接する「乙女寮」での生活も始まった。当時のことだから一人部屋などでは当然なく、6人の相部屋。昨日・今日の回では、みね…

映画『1001グラム ハカリしれない愛のこと』

メートル原器やキログラム原器というものがあることは知っている。長年、度量衡の科学的な意味での基準になっていた。キログラム原器の実体はプラチナ・イリジウム合金の分銅。表面吸着などの影響で質量が増加したり、洗浄するとまた微妙に質量が変化したり…

WoWoW放映 5月中旬までの関心作

偉大なるマルグリット 若者のすべて 残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋− 1001グラム ハカリしれない愛のこと ダンサー・イン・ザ・ダーク 素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 ザ・ファイター リチャードの秘密 愛の監獄 クリーピー 偽りの隣人 …

映画『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』 を見て、気づいたこと

1961年4月、アイヒマン裁判がテレビで連日中継されているのに、テレビ関係者も含め、あるいはイスラエル国内の人々さえ、最初はたいした関心を示さなかった。それよりも人々は進行するキューバ危機やガガーリンが乗るボストーク1号による世界初の有人宇宙飛…

清水富美加

清水さんは「幸福の科学」を通じ、「お仕事の内容に心がおいつかない部分があり(中略)毎日がギリギリの状態でした」とする直筆コメントを発表した。所属事務所は「やりたくない仕事をさせていたことはない」としている。 ── 清水富美加さん:芸能界を事実…

アンジェイ・ワイダ監督死去

アンジェイ・ワイダ氏が死去 映画監督 ロイター 【欧州総局】ポーランドの映画監督、アンジェイ・ワイダ氏が9日、死去した。90歳。入院中だった。ワルシャワ蜂起など史実に材を取った作品を撮り続けた。第2次大戦前後のポーランド社会の流転を描いた「灰と…

俳優・藤竜也のかっこいいコメント

『愛のコリーダ』は毀誉褒貶の激しい作品だったので、出演したことで、一つ烙印を押された感はありました。でも僕はそういう傷痕は大事にしたい。何の傷もなくつるっとしているのはつまらないからね、 引用:デートの待ち合わせ中にスカウトされて 藤竜也さ…

映画「うつくしいひと」試写会

地震被害を受ける前の熊本県で撮影された短編映画「うつくしいひと」のチャリティー上映会が17日、東京・有楽町マリオンであった。熊本出身の行定勲監督や出演者らがトークショーを開き、募金箱を手に来場者に支援を呼びかけた。引用:熊本の美しさ感じて …

WoWoW新登場 新作映画 11月から

世界の終り 11/1(日)午後4:00 フローズン・アース 11/1(日)午後5:45 海月姫 11/1(日)よる11:15 ジミー、野を駆ける伝説 11/5(木)よる11:00 王の涙 イ・サンの決断 11/8(日)よる9:00 シークレット・パーティー 11/10(火)よる11:00 ネイキッド・ボ…

WoWoW新登場 新作映画 10月から

リスボンに誘われて 10/1(木)よる11:15 1970年代の独裁政権下のポルトガルで苦難の生涯を送った本の著者を「アメリカン・ハッスル」のJ・ヒューストン、さらには、M・ロラン、B・ガンツ、C・ランプリングらが豪華に顔をそろえ、息詰まる演技合戦を披露。重…

最近WoWoWで観た映画から

先にまとめておいた、WoWoW放映8月~9月の新作映画リスト。録画は順調に進んでいるが、もちろん全部観られるわけではない。「全部観ないのになぜ録画するのか」という当然の疑問に、私なりの回答は用意しているが、ここでは触れない。 それでも今月は実見し…

映画『この国の空』

⇒ 『この国の空』荒井晴彦脚本・監督/高井有一原作 二階堂ふみ、長谷川博己、奥田瑛二あたりはちょっと苦手な俳優なのだが、これは今年の邦画のベスト3ぐらいには入りそうな予感がする。 茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」が効果的に使われ…

オラドゥール

第2次世界大戦中、ナチス親衛隊により、女性・子供を含む600人以上の村民が教会に閉じこめられ火を放たれるなどして、ほぼ全滅したフランスの小さな村「オラドゥール」。その戦後70年を東京新聞8/10夕刊が報じている。戦後、独仏和解が進むなかでも、この村…

WoWoW新登場 新作映画 8月9月から

ロザムンド・パイク⇒『ゴーン・ガール』から以下、録画候補リストファーナス/訣別の朝 8/11(火)よる9:00ランダム 存在の確率 8/12(水)よる9:00リベリオン~ワルシャワ大攻防戦~ 8/20(木)よる9:00夏の終り8/30(日)よる11:00人気作家・瀬戸内寂聴が…

KINENOTEでタイトルに「夏」を含む映画を検索してみた

暑くて暑くてやりきれない。ふと思い立ってKINENOTEで「夏」をタイトルに含む映画を検索してみた。とりあえず、2000年代のもの。けっこうあるな。印象としては季節の中で一番多いんじゃないかと思うのだが、こんどあらためて調べてみよう。2015年青春群青色…

映画『The Sea of Trees』

⇒ 映画『ザ・シー・オブ・ツリーズ(原題)』 - シネマトゥデイ:『ミルク』などのガス・ヴァン・サント監督が、「The Black List 2013」(製作前の優秀脚本)に選出された脚本を映画化。死に場所を求めて青木ヶ原樹海にやって来たアメリカ人男性が、自殺を思…

映画『やさしい本泥棒』『アデル、ブルーは熱い色』

『やさしい本泥棒』ソフィー・ネリッセ:Marie-Sophie Nélisse ナチス支配下で公開焚書が行われた街の広場。9歳の少女リーゼルは焼け残った本をこっそりと取り出し、里親になった新しい父の下で読み書きを学ぶ。 リーゼルの実の両親は共産党員らしいが、リ…

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