小石川日乗Hatena版

おっさんがよしなしごとを書き散らします

東京五輪、2024年に順延説

 東京オリンピックは中途半端な延期より、中止した方がいいんじゃないのとは思うけれど、まあ、やりたい人がいればやればいい。妨害はいたしません。

 IOCやJOCは予定通りと強弁しつづけながら、コロッと延期に舵を切り替えるらしいけれど、「中止」という言葉は依然タブーのようだ。

 なんでタブーかといったら、中止では投資を全く回収できなくなるから。だったらこの際、2020年は中止。でも、2024年に東京でやることを確約。以下、開催地は順送りにするという奇策はいかがか。

 8年ぶりの大会のほうが熟度も増して、盛り上がるかも。ただ、8年の間に人々がオリンピックのことなんてすっかり忘れてしまうということもありうるけれど。

 当然、選手の顔ぶれは変わるが、別にそれでスポーツが死ぬわけじゃない。オリンピック開催時期と選手のピークは常にずれるもの。運が悪かったと諦めるしかない。

 晴海の選手村はマンションにして、2024年に向けて他のところに新たに作ったらいい。不動産屋にとっては需要の先延ばしができる。国立競技場など他のインフラは、別に五輪のためだけに作っているわけじゃないのだから、これは粛々と使っていけばいい。

 もちろん、2024年にパンデミックが再発しないという保証は誰にもできない。ただ、パンデミックが常態化したら、そもそもあらゆる世界イベントが開けなくなるわけで。

 たとえ1~2年延期するにしても、あまり人に迷惑をかけるなよとは言いたい。少なくとも税金をこれ以上投入するのはダメでしょう。そうでなくても、最初のプレゼン段階よりずっと肥大化しているんだから。

 忘れやすい気質の日本人。いい機会だから、2013年の「IOC総会における安倍総理プレゼンテーション」なるポエムを再掲しておこう。感染症のことなんて、この時点ではまったく頭の中になかったんだろうな。

IOC総会における安倍総理プレゼンテーション

日時(アルゼンチン・ブエノスアイレス)

2013年9月7日(土)10:30~11:40(日本時間22:30~23:40)

 委員長、ならびにIOC委員の皆様、東京で、この今も、そして2020年を迎えても 世界有数の安全な都市、東京で大会を開けますならば、それは私どもにとってこの うえない名誉となるでありましょう。

 フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御 されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、 今後とも、及ぼすことはありません。

 さらに申し上げます。ほかの、どんな競技場とも似ていない真新しいスタジアム から、確かな財政措置に至るまで、2020年東京大会は、その確実な実行が、確証さ れたものとなります。

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