私がランチ・飲みに出没する小石川1丁目の一角で、それこそ私がこの地に引っ越す前からあった再開発計画がいよいよ本格的に始動する。「やる、やる」といってなかなかやらない詐欺のような状態が続いていたが、対象地区のテナントは年末までには全部退去することになったようだ。ビル解体などの工事は来年からだろう。
今日のランチは、まさに再開発地区のど真ん中、下記の地図でいえば「発」の字あたりに位置する「まんてん」のマグロ・ソティ載せオリジナルカレー(旨!)だった。おかみさんに聞いたら10月末には店を閉めるとか、次の物件も探しているがなかなかこのあたりには見つからないとボヤいていた。
計画の正式名称は「文京区春日・後楽園駅前地区市街地再開発」。全体で2.4haの敷地。再開発は3つの街区にわけて進み、地上40階建ての高層オフィスビルやマンションが建つほか、地下街もできるという噂だ。
2018年頃に完成予定とも言われるが、これまでの度重なる計画遅延があるから、実際のところはわからない。東京五輪までにはまあできるんじゃないか、というのが地元っこたちの予測である。
私が困るのは、やはりこの間、ランチや飲みに使っていた店が使えなくなることだ。工事の騒音や車両の出入りで地域の静謐さが失われるのも心配だ。たとえ再開発が終わったとしても、はたして新住民が入ってくるのか、オフィスや店舗はどうなのか。人口の都心部への逆流現象は、このころまで続いているのか。
正直、わざわざガラッと変えるほどの需要があるのかねというのが感想。このままで十分、便利で楽しい街なんだし。