「日本列島は奇跡の島」とか「世界でも類を見ない変化に富んだ地形」とか……昨日のNHKスペシャルをちら見していて、こっち方面にも「日本スゴイ!!!」の自慰的プロパカンダが浸透してきたのかとゲンナリしていたら、やっぱり、このジャンルでは名うてのウォッチャーである、早川タダノリ氏がTwitterに投稿していた。
日本スゴイが「地形スゴイ」へと進化。四季、自然、地形ときて、次のスゴイはは岩石とか雲とかに進むのか。https://t.co/003JMKMd5p
— 早川タダノリ (@hayakawa2600) 2017年7月23日
番組司会とナレーションは、和久田麻由子アナ。この人、好かんな、ワシは。優等生の全方位的な微笑。何かに驚いたふうの身振りもいかにもわざとらしい。実際に会えば印象も変わるかもしれないけどさ……。
ワシの好みは、「きょうの料理」の柘植恵水アナとか、和久田と同じ東大卒でも「家族に乾杯」の小野文惠アナとかだな。オバサンばかりだけれど、そちらのほうが安心して見ていられる。若い子では「ブラタモリ」の近江友里恵アナ。天然系のボケ味が絶妙だ。やはり、NHKアナはたんなる知性派美人だけではだめで、どこかに庶民的な味を残しておいてくれないとね。
それはともあれ、日本列島だけが奇跡なわけがあるまい。すべての地球の自然現象が一種の奇跡なんじゃないかと、ワシなどは思うのだけれど。
そもそも今回のシリーズは、2010年放送のNスペ「日本列島 奇跡の大自然」シリーズの焼き直しというか、それを引き継いだ「地学版」ということになるのだろう。NHKは民放ほどではないにしても「奇跡」が大好きで、「体感!グレートネイチャー」では、「巨大テーブルクロスと奇跡の花園~南アフリカ・ケープ半島~」「奇跡のビッグウェーブを追え~アメリカ・ハワイ~」「地球最古の大地に奇跡の花園~北極圏バフィン島の夏~」など、「奇跡」を世界中から集めている。これまでは世界視野だったが、これからは日本にクローズアップ、というわけか。
それにしても、こんだけ「奇跡」を安売りされるとねえ。