ホワキン・フェニックスといえば、この映画も忘れがたい。メガネをかけ知的なイメージは、従来の役どころとはかなり異なる。ただ、根っこがダメンズなところは一貫しているといえば言えるけど。
WoWoW録画で観たのだが、事前情報がなかったので、人工知能の声が、スカーレット・ヨハンソンだと気づくまでに数分かかった。あのかすれ声もこうして使われると、エロさ百倍だ。
俳優としてのホワキン・フェニックスを最初に見たのは、ガス・ヴァン・サント監督、ニコール・キッドマン主演の『誘う女』。キッドマンの色仕掛けに籠絡され、彼女の夫を殺害してしまう情緒不安定な高校生の役だった。
この映画でのキッドマンの演技は素晴らしい。エロという意味では後の『ドッグヴィル』での演技と双璧をなす。