小石川日乗Hatena版

おっさんがよしなしごとを書き散らします

「ひよっこ」に「小名浜中学」が……

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 NHKの朝ドラ「ひよっこ」の今週は、主人公の谷田部みね子(有森架純)が、働いて家に仕送りをするため、かつ出稼ぎ途中で行方不明になった父を探すため、集団就職で上京するというエピソードだった。土曜日の回を見て、たまげた。

 集団就職の中学生や高校生を乗せて上野に向かう常磐線の列車。席が近くだったことから知り合った中学生は「なばためすみこ。ふくしまの、いわきの、おなはまちゅうがく出身です」と自己紹介する。

「なばため」は「青天目」と書く。ふつうは読めないと思うが福島に多い苗字だ。むしろ「なまため」と読んで「生田目」と当てることが多く、たしか私の小学生のころの友人か教師にそういう苗字の人がいた。

 私がさらにぶったまげたのは、「おなはまちゅうがく」だ。「おなはま」は字幕からも明らかなように「小名浜」のこと。「小名浜中学」は実在しないが、「小名浜第一中学校」「小名浜第二中学校」は、ドラマの設定の昭和40年(1965)にも実在したし、今もたぶんある。私は「小名浜第一中」の出身だ。

 その小名浜の中学生・青天目澄子(松本穂香)は出身を「いわき」と話すが、1965年時点ではまだ14市町村の大同合併は行われていない(合併は翌1966年)ので、この場合は合併に参加した市の一つ、漢字で書く「磐城市」を指していることになる。

 65年時点での中学3年生だから私の先輩にあたる女の子は、おそらく常磐線「泉」駅あたりから集団就職列車に乗り、日立駅からは「茨城県立常陸高校」(これも似たような名称の高校はあるが、実在しない)のみね子たちと同じ車両に乗り合わせた、という設定なのだろう。

 Wikipedia によれば「集団就職列車」は、「1954年(昭和29年)4月5日15時33分青森発上野行き臨時夜行列車から運行開始され、1975年(昭和50年)に運行終了されるまでの21年間に渡って就職者を送り続けた」という。

 青森や岩手、宮城からの就職生も同じ列車に乗り合わせることがあったのだろうか。私の郷里の小名浜からもその列車に乗る中学生がいておかしくないが、子どものころそういう話を周囲で見聞きしたことはない。小名浜は沿岸部に工場地帯があり、中高生の就職先も、いわき市の農村部に比べればまだ潤沢にあったほうではなかったかとも思うが、確証はない。

 それにしてもなんで小名浜なのか。他にもいわき市にはたくさん中学校があると思うのだが……。ともあれ朝からびっくりさせられた。

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