昭和12年4月公布された防空法は、<中略>防空業務として、灯火管制、消毒、防毒、避難、救護と、これらの実施に要する監視・通信・警報を規定し、灯火管制実施時に限り、国民に灯火を制限する義務を負わせました。防空法施行に伴い内務省に新設された防空課が、当面の課題の1つとして位置づけたのは、国民に「防空思想」を浸透させることでした。
ワオ、これはすごいや。まるでここ数日、北のミサイルへの備えをとくとくと説くテレビワイドショーみたいだ。
国会公文書館のページについては、早川タダノリ氏経由、大前治弁護士のTwitterで知った。
NHKの朝ドラ「ごちそうさん」で主人公の夫(東出昌大)が逮捕されるというエピソードがあったが、これはこの防空法がらみ。防空訓練で、「空襲の火は消せない。消火せずに逃げよ」と住民の前で叫んだことが逮捕の理由だった。NHKのドラマって、当時のことをけっこうちゃんと描いているんだと、そのとき思った。詳しくはこのサイトを参考。
大前氏には以下の著作がある。
「逃げるな、火を消せ!」戦時下トンデモ「防空法」: 空襲にも安全神話があった!
- 作者: 大前治
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 2016/11/03
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る