小石川日乗Hatena版

おっさんがよしなしごとを書き散らします

ハノイ紀行14 ロンビエン駅

 ベトナムハノイの鉄道インフラはけっして潤沢とはいえないが、いちおう北京との間に国際列車、南北を貫く統一鉄道、そしていくつかのローカル線がある。旧市街の北のほう、ホン河に面したところにあるロンビエン駅(Ga Long Bien)は、ラオカイ、ハイフォンなど北部の都市との間を結ぶターミナル駅だ。

 駅舎はごらんのようにボロい。早朝の駅前にはタクシー・プールなどと洒落たものはないが、沿線から出勤してくる人々のために、三輪バイクを改造した乗合タクシーが客待ちしている。

 むしろこの沿線はバイク通勤の道筋にもなっている。ホン河を架橋する古びた鉄橋の側道を無数のバイクがハノイ中心部に向かって渡ってくるのを見た。

 このロンビエン橋自体は仏領時代に建設された、近代鉄骨橋梁のモニュメントでもある。ベトナム戦争時代には何度も米軍の空爆を受けたが、壊滅することはなく、そのたびに補修され、現在に至るというわけである。


Untitled

▲ロンビエン駅の乗合タクシー

Untitled

▲列車は鶏も運んでくる。ちなみにベトナム語では「駅」を ga 、「鶏」も という。声調は違うけど。

Untitled

▲錆びた鉄骨が時代を物語るロンビエン橋。なかなか写欲をそそるデザインではある

Untitled

▲駅舎内でくつろぐスタッフ。オフィシャルな仕事に就く女性はアオザイの制服姿が多い

Untitled

▲ハイフォン線の一等車に乗って、これからハイフォンに向かう。片道2時間半の旅程だ

Untitled

▲ハイフォンまでのチケット。7万ドン(約380円)


//トップに戻るボタンの設定
//トップに戻るレンジの設定