ハノイ36通りを歩いていると、ツーリストに英語で呼び止められた。俺たちの写真を撮ってくれ、と。彼らのカメラで撮ったあと、私のカメラで。聞けば、プエルトリコからの旅行者だという。まだ若く、恋人か新婚ホヤホヤな感じ。笑顔が素敵だ。
ハノイのツーリズム産業は近年急速に発展していて、TripAdvisorなどの世界的観光サイトでは、特にバックパッカーや個人旅行者にとって、安く楽しく滞在できる、コストパフォーマンスの高い街としてつねに高位にランキングされている。実際、欧米系の個人旅行者やツアー客は多かった。
私たちが滞在したホテル「 Golden Legend Diamond Hotel Hanoi」については後ほど詳しく紹介するが、チェックアウトの時に女性マネージャーがアンケートを依頼してきて、「後日、Booking.com からもメールでアンケートの依頼があると思うが、よしなに計らって欲しい」と頼まれた(予約を、Booking.comでしたため)。なんでも「excellent」「good」「bad」 などいくつかのランク評価があるなかで、「中庸的」に「good」で評価すると、それでは全体の平均評価が下がってしまうのだという。それでも「excellent」とは言いかねる部分もあったので(後述)、私としてはマネージャーが期待する「オール・エクセレント」というわけにはいかないのだが、こうしたネット評価を過度に重視する程度には、ハノイのツーリズム産業は「世界化」されているのだと思う。
このあたりは、もしかして日本よりも敏感じゃないかという気がした。