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自民党によるメディア規制、前NHK経営委員、百田尚樹が積極加担

朝日新聞デジタル 2015年6月25日22時56分

 安倍政権と考え方が近い文化人を通し、発信力の強化を目指そうと、安倍晋三首相に近い若手議員が立ち上げた勉強会「文化芸術懇話会」(代表=木原稔・党青年局長)の初会合が25日、自民党本部であった。出席議員からは、広告を出す企業やテレビ番組のスポンサーに働きかけて、メディア規制をすべきだとの声が上がった。

 出席者によると、議員からは「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい」「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」など、政権に批判的な報道を規制すべきだという意見が出た。
 初会合には37人が参加した。官邸からは加藤勝信官房副長官が出席し、講師役に首相と親しい作家の百田尚樹氏が招かれた。同会は作家の大江健三郎氏が呼びかけ人に名を連ねる「九条の会」などリベラル派に対抗するのが狙い。憲法改正国民投票まで活動を続けたい考えだという。

 いやはや、ここまであからさまにやられると...。ひどいね。劣化の極みだね。「若手議員」は「馬鹿手議員」と読み替えるべきだろうな。

 前代未聞の言論規制。少なくとも西欧や北米民主主義国家では聞いたことがない。ロシアのプーチンか、どこぞの独裁政治家か。若者よ、ノンキに百田の特攻隊小説に感動している場合ではないよ。

 しかしよくぞつけたな「文化芸術懇話会」という名前。いかにもデマゴギーな命名。ファシズムというのはいつだって、まずは文化=メディア抑圧として発動するのだ。頭隠して尻隠さず、その本音がチラ見えたりするところが笑える。

 まあ、本気でやるならそれもよし。ぜひとも「(自民党の政策に)悪影響を与えている番組」とそれをスポンサーとして支える企業、もちろん、その広告代理業を務める広告代理店、さらに経済制裁の申し出を一度でも取り合った経団連の担当者を、名指しで列挙して公表すればいい。彼らが何に恐れ、何を弾圧しようとしているかがよくわかるはずだ。

 さらに「懇話会」に集ったとされる、「木原稔」「加藤勝信」「萩生田光一」「薗浦健太郎」「大西英男」「井上貴博」「長尾敬」らの自民党議員、嬉しそうに「講師役」を務めた「百田尚樹」などが、この会合で具体的にどういう発言をしたのかを、メディアは詳細に検証・報道したらいい。

■関連報道

「百田尚樹氏「沖縄の2つの新聞はつぶさないと」発言 日刊スポーツ  2015年6月25日

 暗に名指しされた「琉球新報」「沖縄タイムス」はどう反撃するか。むろん、私は両紙を支持する。

安倍首相支持の勉強会「文化芸術懇話会」が発足  サンケイ 2015年6月25日

「経団連を使って言論統制」は、あの安倍チルドレンの発言! 自民党議員のネトウヨ化がヤバい! LITERA 2015.6.26

文化芸術懇話会出席者 NEVER まとめ 2015/6/26

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