小石川日乗Hatena版

おっさんがよしなしごとを書き散らします

土鍋炊飯リベンジ

萬古焼 銀峯陶器 菊花 ごはん土鍋 (瑠璃釉、2合炊き) が届く。

 上蓋にほどこしてある瑠璃色の釉薬がたいそう美しい、炊飯用土鍋である。以前も伊賀焼の「かまどさん」という土鍋を使っていたのだが、あるときうっかり長時間、空焚きをしてしまい、それ以来、どうやっても焦げた米の臭いが抜けなくて、結局使わなくなった。いわば今回は「土鍋炊飯」リベンジである。さっそく昼食をこれで炊いた。

 「目止め」という初期処理をしなくてもいいとあったので、いきなり1合を。水は水位目盛には頼らず、カップで200cc計る。30分浸水。火加減は強めの中火。10分足らずで上蓋の周囲にぶくぶくとお湯が溢れてくる。鍋の外にこぼれるほどではない。上蓋の穴から蒸気が出る前のことだ。

 そのうち「ぶくぶく」が止まる。それでもなかなか穴から蒸気が噴き出さないので、やむを得ず火を止める。するとすぐに穴から蒸気が噴出する。火を止めると蒸気が立ちあがるのは、一種の物理現象だから驚かない。火を止めたままきっちり20分蒸らす。

 米の粒立ちはとてもよく、米の味もよく出ている。ただ、少し堅めだ。芯が残るほどではないが、これまでのガス釜に比べて堅い。米を全部取り出して気づいたが、米の一部の底側にうっすら「おこげ」ができていた。

 米が堅くなった原因は、4つほど考えられる。

  1. 含浸時間が少なかった
  2. 炊飯時の水分量が足りなかった
  3. 火を止めるまでもう少し我慢すべきだった
  4. 火が強すぎた。終始中火がよかったかもしれない

 おそらく1と2ではないかと思うが、このあたりの加減は季節や米の質によっても違うので、これからはしばらく実験が必要だろう。

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