小石川日乗Hatena版

おっさんがよしなしごとを書き散らします

ハノイ紀行10 ベトナム女性博物館

 ベトナムはいちおう社会主義国なので、建前上、女性の社会進出は奨励されるし、そこに差別はないことになっている。実際のところはよくわからないが、街中で働く女性の姿は肝っ玉な感じで、見ていてたのもしい。

 ベトナムの歴史・社会・文化におけるそうした女性の役割を紹介するのが、「ベトナム女性博物館 バオタン・フーヌー・ベトナム」だ。収蔵資料は約28,000点。これだけの規模のジェンダー博物館というのは珍しいのではないかと思って、参観することにした。

 出産、結婚、労働およびそれらの儀礼で使われた道具・風習についての展示も興味深かったが、圧巻は第一次インドシナ戦争ベトナム戦争で女性たちが果たした役割の紹介だ。

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▲建物は中心が吹き抜けになっている。美しい独楽のようなオブジェが天井から吊り下げられていた。



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ベトナム戦争時、南部でのインテリジェンス活動にあたった女性部隊の写真。▼下は、南ベトナムに潜入するために使われた偽造の身分証明書。対仏・対米戦争で闘い、亡くなった女性兵士や活動家らを追悼・顕彰する展示も多い。



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▲「ベトナムの英雄的な母たち」と題した展示コーナー。



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▲「ファッション」のコーナーも充実。モン族など少数民族を含む、ベトナム女性の衣装の展示が素晴らしい。

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